主人の海外転勤が決まってついてきた私は、言葉の壁と文化の違いから大きなストレスを受ける毎日でした。
周りに知り合いもおらず、家族がいない日中は会話もできないという状況は想像していたよりもはるかに孤独で精神を蝕むのもでした。
耳に入る聞きなれない言葉と外国人に囲まれた生活で心身共に疲れていた私は、徐々に引きこもり生活をするようになりました。
そんな私がストレス発散にしていたのは、YouTubeなどで笑える動画や癒される動物の動画を観ることでした。
日本語で観られることすら幸せに感じましたし、笑うという動作が気持ちのリフレッシュにもなり、一種の精神安定剤のように心が落ち着きました。
昔と違って今は国際電話を使わなくても日本国内の友人と連絡を取ることはできますが、
時差の関係などもあるためなかなか思うように連絡が取れなかったのですが,動画を観ることで母国語が耳に入る安心感はストレスを緩和するのに効果絶大でした。
そうして自分の精神のバランスを保ちつつ生活に慣れていき、だんだん知り合いも増えて同じ境遇だからこそ分かり合えることを話すようになると、それもまたいいリフレッシュになりました。
人と触れ合うことで受けるストレスももちろん多いですが、そのストレスを発散できるのもまた人との触れ合いなんだということを実感した出来事でした。
また私だけでなく、慣れない環境に置かれ、同じようにストレスにさらされた主人や子供たちとの関係性も始めはギクシャクした悲惨なものでしたが、
お互いが自分で発散方法を見つけ、生活に慣れることを努力したおかげで破綻することなく続いているのは、
彼らの周りにいる人達の助けがあってこそだったことを考えても、やはり人と会話することや触れ合うことの大切さを感じるばかりです。
生活していればストレスなくずっと平穏にというのは無理なことですから、笑ったり気の合う友人と会話することで、
これからも自分なりに受けたストレスを上手く発散してつまらない時間を少しでも減らせていけたらと思います。